海鮮工房は、“獲る漁業から育てる漁業へ”を掲げる羅臼漁業協同組合が、国後島を一望する根室海峡の海沿いに建てた直営店です。水揚げされた季節の魚や、オリジナル水産加工品等の海産物が豊富にご用意しております。手間をかけた加工で海産物の付加価値を高め極上の美味を全国へ・・・。
北海道の東端。原始の森に覆われた知床半島。わずか25km先に北方領土・国後の島影を望む羅臼は、厳寒の鱈、真夏の昆布、秋の鮭・島賊・・・、 北海道でも屈指の水揚げを誇る漁業の町です。海に生きる人々が強い開拓精神で築いたこの町に、新しい食の世界を拓く拠点が待望の完成です。
羅臼と国後島との間に広がる根室海峡は、もっとも狭いところで幅約25km、水深ではもっとも深いところでは1,000m以上にもなり、この鋭くえぐられた渓谷のような地形をした海底が浅瀬〜深海まであらゆる魚種を育む、最高の漁場となっています。港は流水がやってくる冬期にも結氷することはなく、年間を通じて豊漁に沸いています。 恵まれた海は、江戸から明治の中頃までニシン漁場として繁栄。港は富商の支配下にありましたが、起業家精神あふれる漁師たちはこれに対抗。身の危険を顧みず沖合いに出て夕ラやカレイなど新しい魚種・漁場を開拓し、自らの手で資力を蓄え独立した歴史があります。
北海道間拓史の中では、数少ない海のフロンティア。先人の開拓魂はいまも受け継がれ、私たち羅臼漁業協同組合も近年は獲る漁業から育てる漁業へ。海産物の付加価値を高める食品加工や商品開拓にも積極的に取り組み、そして、全く新しい試みである、直営の販売施設「海鮮工房」を誕生させました。羅臼産の豊かな海産物のみならず、道内各地から選りすぐった高品質な食材を品揃えし、極上の食の世界をお届けしてまいります。